無事、ニュルンベルク のEinwohneramtで住民登録(Anmeldung)を完了した無鉄砲姉妹。
達成感と素晴らしい天気に背中を押され、少しお散歩をすることに。
最初は目的地もなくぶらぶら歩いていたのだが、せっかくならどこかに向かって歩こうかということに。
住民登録がせっかく完了したわけだし、市民学校(VHS)の学費の支払いを行う事務所でも前もって確認しておこうかなぁと。
(2人とも方向音痴なので事前にこういう確認をすることが多い)
住所自体は前にiPhoneにメモしていたので、あとは地図アプリに支払いをする事務所の住所を貼り付け、意気揚々と歩き出した。
明るく輝く太陽と青い空。そして心地よい風。
ドイツの6月の気候は最高だ。
美しい街並みにすっかり気を取られ、地図アプリの存在を忘れて脱線しつつ、なんとか目的地周辺!
のはずなのに、
事務所らしいものが全く見つからない??
え、えー・・・。
困惑する無鉄砲姉妹。
iPhoneでマップを見ながらキョロキョロ。
と、背後から声が。
「どうしたんだい?」
振り返るとおじいさんが2人。
うわっ、英語!
(いや、ドイツ語だともっとわからないんだけどもね)
どきどきしながらも、せっかく声をかけてきてくださったんだからと、例の事務所の場所を聞いてみることにした。
「ここに行きたいんです・・・」
「んー?これはどこだろう?わからないなあ」
やはりそうか、、、
「でも、このBildungszentrumの建物はもう少し向こうの方だよ」
「え!」
「ここからは直接行けないから、一度ここを上がっていきなさい。その方が近いからね」
そういって向こうの坂の方を指さすおじいさんはめちゃくちゃいい笑顔!
その隣のおじいさんも、すごく優しく微笑んでいる。
「Vielen Dank! Vielen Dank!」 と、何度もお礼を言い、
私たちはその優しいおじいさんたちの教えてくれたほうへ進んでいった。
その坂のほうへ登っていくと、確かにこれまで入っていけなかった通りに入ることができた。
ここからなら目的地に辿り着けるかも!?
と喜んだのも束の間、やはりそれらしき建物が見つからないままぐるぐる。
うーん。。。
まあ、これが方向音痴というものなのだ。
と、向こうからちょっと大きな声がした。
びっくりして、その声のするほうを向くと・・・
「見つかったかーい?」
あ!あれはさっきの!!
すでに先ほどとは全然違う場所に移動していたのに、
再びあのおじいさんたちが私たちを見つけて、心配してくれているのだった。
「いいえー!まだなんです!」
「そっちじゃなくて、もう少しあっちだと思うよー!」
と、またもや指をさしてくれるおじいさん。
おおお・・・なんてお優しい。。。
この親切なおじいさんたちは、見るからに頼りない感じの私たち2人を放っておけなかったのかもしれない。
しかし、それにしたって見ず知らずの私たちをこんなに心配してくれるなんて、
本当にいい方々だ。。。
感動しながら、また「Vielen Dank! Vielen Dank!」と繰り返し伝え、
そして再び、おじいさんに教えてもらったほうへ進んでいった。
するとそこには・・・
うん、立派な建物だ。
・・・ん?
Bildungszentrum・・・!?
見つけたー!!!!
そう、これこそ私たちが探していたもの(の1つ)だったのだ!!!!
実はこの建物、大きいからさっきから遠くに見えてはいたけれど、
やたら立派な建物だから、まぁこれじゃないだろうと勝手に思い込んでスルーしていた。
しかしまぁ、これだったのか。。。
素晴らしい!!!!!
ただ、まだすべて解決したわけではない。
今回メインで探しているのはBildungszentrumの「事務所」だ。
住所を見る限り、近くではあるけれど同じ建物ではないようなので、
あとは建物に貼ってある番地の目印を目で確認しながら周辺を散策。
それからしばらくして、探していた番地の目印のついた小さな建物を発見!
でも本当にここなのか?と、半信半疑で中に入ってみると、ガラス張りの部屋が。
そこをそっと覗いてみると、そこに確かに事務室らしき空間が!
よく見ると、そこにはちゃんとBildungszentrumの文字もあった。
・・・やっと見つかったー!!
これで、学費の支払いにくる際は安心だ。
と、安心とともに、さきほどの優しいおじいさん2人の笑顔が頭に浮かんできた。
改めて、いい人たちだったなあ。
もう会えないだろうけど、
「見つかりました!本当にありがとうございます!」
って、ちゃんともう一度お礼を言いたかったなぁ。
そんなことを思いながら帰路に着く。
しかし思い返すと、空港のバスでも、ホテルでも、家主さんのお宅でも、
ドイツに来てから本当に親切な人たちにばかり出会っている。
バスの人や今日の人なんか、もう2度と会わないかもしれないけれど、
絶対忘れたくない出会いばかりだなあとしみじみ思った。
まだドイツ到着から1週間経っていないのに、
素敵な思い出が増えていくなぁとほんわりした、無鉄砲姉妹なのだった。
“道に迷った無鉄砲姉妹が親切な2人のおじいさんに助けられた話” への1件の返信
コメントは受け付けていません。