クリスマスマーケットだけじゃない!魅力いっぱいのニュルンベルク

ニュルンベルクは有名な観光地というだけあって、本当に見所が満載!
今回は、そのなかでもひとまず押さえておくべきニュルンベルクの見所をご紹介します。

絶対に行きたい!クリスマスマーケット

2017年のニュルンベルクのクリストキント(Christkind)。

クリスマスマーケット だけじゃない ! 魅力 いっぱい ! ニュルンベルク の 街

観光という点から一番有名なのは、「世界一有名なクリスマスマーケット」としてドイツ3大クリスマスマーケットに数えられるクリストキントレスマルクト(Der Nürnberger Christkindlesmarkt)の開催です。

クリスマスが近づくと、中央広場(Hauptmarkt)に多くの出店が立ち並ぶ、煌びやかなクリスマス市場が出現します。

テン:ここではドイツのジンジャーブレッドとして有名なレープクーヘン(Lebkuchen)も食べられるね!ナッツと香辛料の香りと風味がたまらなくて、これぞクリスマスの味!大好きだー! 1年中本場のレープクーヘンが手に入るニュルンベルクは天国のよう・・・

コスモ:レープクーヘンの本場はニュルンベルクだからね!
ちなみに、スタバなどでも毎年クリスマスになると、ジンジャーブレッドをイメージしたものがでるね。(これが私たち姉妹の大好物!)

欧米ではクリスマスにジンジャーブレッドを食べる習慣があるからね。あれが好きな人は絶対はまるんじゃないかな?だって私たちがそうだもの!

テン:最近、日本でも人気のあるホットワイン、グリューワイン(Glühwein) も飲めるんだよね。本当に寒いドイツの冬には欠かせない飲み物だね。これもまた香辛料がきいていて、身体の芯から温まるね!

絶対に食べたい!ニュルンベルガーヴルスト

3 im Weckla

ニュルンベルクで一番有名な食べ物といえば、なんといってもニュルンベルガーヴルスト(Nürnberger Rostbratwurst)。

小さな焼きソーセージで、ハーブと香辛料が効いています。ソーセージで有名なドイツの中でも、1番おいしいソーセージとの呼び声も高いです。

コスモ:この大きさには逸話があって、中世の時代、営業時間外でもお腹を空かせたお客さんたちにこっそり鍵穴からソーセージを売りたかったから、なんて話もあるんだよ。

テン:鍵穴からでも買いたくなるのが分かるくらい本当に美味しいよね!毎日でも食べたい!実際、すでに相当食べてるよ(笑)。

ちなみに、このソーセージを3本、小さなパン(Brötchen)に挟んで提供するのがお決まりで、それを「3 im Weckla」と呼ぶんだよね。

これだと手軽に食べられるし、価格もお手頃!普段からいろんなところで売っているけど、イベントのときにはたくさんの出店がでるから、どこで買うか迷っちゃうね!

そのなかで一番のおすすめは、旧市庁舎前のBratwursthäusleという老舗!

Bratwursthäusle

コスモ:伝統的にブナの木を使って焼かれるソーセージは、ほかのものと一線を画す香りと味わい。しかも1つ2.5€!人気店にもかかわらず、ほかと同じかやや安いくらいの良心的な価格設定だから、ニュルンベルクを訪れたら絶対に食べるべき!

街のシンボルは皇帝の城!

Kaiserburg

街のシンボルとなっているのは、小高い丘の上にそびえ立つカイザーブルク(Kaiserburg)。旧市街地の中にあって、街全体を厳かに見守っています。

カイザー(Kaiser)というのがドイツ語で皇帝を意味するというのはご存知の方も多いかと思います。つまりこの名が意味するのはここが普通の王様のお城ではなくて、神聖ローマ帝国皇帝のためのお城だったということです。中世のロマンですね!

写真のように、ノイシュバンシュタイン城のようないかにもおとぎ話のお城、というのとは程遠く、むしろ武骨な印象を見る者に与えます。それが一層、はるか昔中世の時代からこの街を見守り続けた皇帝の城としての威厳を感じさせます。

コスモ:個人的には、この武骨さが逆にドラクエとかの世界みたいで、むしろ好みです。

テン:華やかではないけど、質実剛健というべきか、粗野で堅固な要塞っぽさがたまりませんね!

コスモ:テンは三国志とかも大好きだからね。こういう雰囲気はたまらないだろう!しかもここからはニュルンベルクの旧市街地が一望できる。このブログのトップページも、そこからの眺めだね。

しかしなぜここに皇帝の城があったかというと、それはニュルンベルクが神聖ローマ帝国の帝国都市の1つだったことと非常に深く関係しているんだけども―――

テン:コスモは歴史が絡むと話が異常に長くなるから、今回はここまでにしておこう。続きはまた改めて頼む!(笑)。

絶対はずせない、3つの教会

ニュルンベルクの凄いのは教会の存在感!数も多いですが、1つ1つのクオリティが素晴らしい。その中でも見逃せないのが、徒歩約10分圏内に立ち並ぶニュルンベルクの3大教会です。

フラウエン教会(Frauenkirche)

FrauenkircheとSchöner Brunnen

ニュルンベルクのクリスマスマーケットが開催されることで有名な中央広場に聳えるゴシック建築の教会。毎日正午(12時)に1度だけ、有名な仕掛け時計が動き出します。

この仕掛け時計、カール4世の金印勅書の公布を記念して作られたもので、七選帝侯がカール4世を謁見する様子がモチーフとなっています。

ほかの2つに比べ大きさこそ小さめですが、愛らしいその外見とともに、優れた建築美を感じさせるこの教会は、中央広場にある有名なゴシック建築の噴水、美しの泉(Schöner Brunnen)とともに、間違いなくニュルンベルクの重要なシンボルとなっています。

聖ローレンツ教会(St. Lorenz)

St. Lorenz

ニュルンベルクで最大の教会であるローレンツ教会は、その大きさと美しさで見る者を圧倒すること間違いなし!これぞドイツのゴシック建築!という印象を与えられます。

薔薇窓やステンドグラスも大変美しく、また教会内部にはとりわけ重要な2つの芸術作品が。1つはファイト・シュトース(Veit Stoß)の傑作と言われる有名な受胎告知のレリーフ。天蓋から吊るされており、教会に入るとすぐに目に留まります。

もう1つが、15世紀終わりにアダム・クラフトによって製作された見事な聖餐壇です。高さは19mもありますが、その大きさもさることながら、その精緻な彫刻の素晴らしさには目を見張ります。

St. Lorenzの内部。天井から受胎告知のレリーフが吊るされている。その左奥には見事な聖餐壇が聳え立つ。

聖ゼーバルト教会(St. Sebald)

St. Sebald

聖ゼバルドゥス教会とも。ニュルンベルクで最も古い13世紀の建築です。後期ロマネスク様式で作られた後、ゴシック様式に改装されたという歴史をもっています。

教会内陣にはペーター・フィッシャー(Peter Vischer)の作で、ニュルンベルクの守護聖人である聖ゼーバルトの立派な墓碑があります。

St. Sebaldの内部。

またこの教会はかの有名な『パッヘルベルのカノン(Pachelbel’s Canon in D)』の作者であるヨハン・パッヘルベルゆかりの教会です。

そもそもパッヘルベルはこのニュルンベルクの生まれで、この聖ゼーバルト教会のオルガン奏者をしていました。

テン:『パッヘルベルのカノン』は結婚式や卒業式などでもよく聞く、本当に美しい、私たちも大好きな曲だね!

コスモ:本当にね!こんな有名な曲の作曲者がこの街の出身だなんて知らなかったなあ。

パッヘルベルの作曲した曲には、他にも素晴らしい曲がある。特に私たちが好きなのはこの『Chaconne F Minor』という曲!

これまたニュルンベルクにあるフェンボーハウス市立博物館(Stadtmuseum im Fembo-Haus)で初めて出会った曲で、一度聞いてすぐ好きになってしまった。本当に美しい曲だ・・・。

ちなみに聖ローレンツ教会と聖ゼーバルト教会はよく似た外見を持つことから、「双子の教会」と呼ばれることも。こんなに大きくて立派な教会がこんな近距離にあるなんて本当に凄い。

ほかにもまだまだ魅力がいっぱい!

Handwerkerhof

コスモ:ニュルンベルクにはこのほかにデューラーハウス(Albrecht-Dürer-Haus)、職人広場(Handwerkerhof)、聖霊院(Heilig-Geist-Spital)、おもちゃ博物館(Spielzeugmuseum Nuernberg)、ドイツ鉄道博物館(DB Museum)、ゲルマン国立博物館(Germanisches Nationalmuseum)など、数々の魅力的な場所が存在します!

テン:今後1つずつ、上で簡単に紹介したものも含め、詳細に紹介していきますね!ニュルンベルクは、ドイツの中世から現代までの歴史に直接的に関与してきた重要な街です。ドイツへの旅では、是非とも目的地のひとつにしてくださいね。