今回は、前回に引き続き、聖ローレンツ教会の内部を見学だ!
側廊と祭壇
身廊を通って内陣の方に進むが、少し側廊(身廊の両側に存在する廊下状の部位)に目をやると、これまた美しい空間が広がっている。
そして側廊にはご覧の通り、たくさんの祭壇(Altar)が配置されており、ひとつひとつがとても美しく、思わず時間を忘れて見入ってしまう。
ちなみに聖ロクスはペスト(黒死病)に対する守護聖人で、たびたびペストの脅威に晒されたヨーロッパでは、古くから崇敬の対象とされた人物。この祭壇のように裂傷を負った足を見せる姿で描かれる。
どれもこれも美しい芸術作品ばかりだ。
聖書のどの場面の……といったことまで見ただけでわかればもっと楽しいのだろうが、残念ながら私たちにはそこまでの知識はない。
仕方ないので、勝手に「きっとこの人はこんな人だ」「たぶんこんな話をしているのだろう」などと、勝手な妄想を大いに楽しむ無鉄砲姉妹。
ただし、この聖ヨハネの祭壇の下部がいわゆる「最後の晩餐」であることは、流石に一目見てわかった。
わかりやすいモチーフっていいなあ。
デジタルに教会音楽を楽しめるツールも発見。
ちなみに、こんなデジタルなものも発見。
タッチパネル式で、楽譜をひとつ選んで再生すると、下のヘッドホンで中世の教会音楽が聞けるようになっている。
教会音楽が大好きな無鉄砲姉妹はテンションがめちゃくちゃ上がった!これ、そのままアプリにしてくれないだろうか……。
ふと上を見上げると、天使像の燭台と、オルガンを発見。
メインオルガンはバラ窓のところにあったものなので、これはサブオルガン?的なものなのだろう。
下の写真のように、さらにもうひとつサブオルガンがあった。
これだけ大きい教会だと、パイプオルガンもひとつではないようだ。
にしても、上の写真の左上のような亀の子文字(Fraktur)を見ると、どうしてもテンションが上がる。あれで書かれるだけで、中世の雰囲気が出まくりですごくかっこいいと思ってしまう我々は、実に単細胞な姉妹である。
側廊の祭壇を見ているだけでもすっかり時間を忘れるが、その美しさに思わず目を奪われるのはやはり、見事なステンドグラスたちだ。
次は、聖ローレンツ教会のステンドグラスを見ていく。
美しすぎる聖ローレンツ教会のステンドグラスたち
ゴシック教会といえばやはり、美しいステンドグラス。
聖ゼーバルト教会でも素晴らしいステンドグラスを数多く見たが、聖ローレンツ教会のそれも本当に美しい。
ここからは、そんな聖ローレンツ教会の美しいステンドグラスたちをいくつかご覧いただきたい。
どれもこれも、息を呑むほど美しい……。
ステンドグラスを通って差し込む鮮やかな光というのはやはり特別だなと思う、無鉄砲姉妹だった。
こうしてすでに相当長い時間、聖ローレンツ教会のなかを見学しているが、実はまだ、この聖ローレンツ教会最大の目玉といえるふたつの芸術作品にノータッチだ。
ということで次回、いよいよそのふたつの傑作たちをしっかり見ていきたい。
→「ニュルンベルクの聖ローレンツ教会を見学!後編」に続く。