第37回無鉄砲日記「正午は中央市場へ!フラウエン教会の仕掛け時計で中世の歴史を感じよう!」にて、ゴシック建築のフラウエン教会(Frauenkirche)の有名な仕掛け時計を堪能した無鉄砲姉妹。
今回は、そのフラウエン教会の内部に入ってみることに。
正面の大きくて重たい扉を開けると、もう1つこんな空間がある。
ここの扉が開いているときは、そのまま入ればいい。
ただし、閉じているときは、中に入れない場合がある。
例えば、このようなボードが貼ってあるときだ。
「No sightseeing during services (Keine Besichtigung während des Gottesdienstes)」
と、扉にある。
つまり、礼拝の最中なので、今は観光できませんよと。
私たちが最初にフラウエン教会に入ったときがまさにそうだった。
え、入っていいの?ダメなの?なかには人がいるようだけど・・・
と戸惑っていると、ちょうど後ろから来た別の観光客が扉を指さしたので、この看板に初めて気づいた。
──なんだ、ちゃんと書いてあるじゃないか。
そんなわけで、同じように観光しようと入ってきたほかの観光客と一緒に、「それなら仕方ないですねー」的な表情を無言で交わして、そのまま一時退散した。
そして時間を改めて訪れると、今度はすんなり中に入ることができた。
いざ入ってみると、大きさこそこじんまりしているが、とても美しい内陣(教会の祭壇などが置かれているところ)が眼前に現れる。
フラウエン教会、つまり聖母教会ということもあり、中央には黄金に輝く聖母子像が安置されている。
その背後には外の光が色鮮やかなステンドグラスを輝かせ、全体として、とても幻想的かつ厳粛な雰囲気を醸し出していた。
いやー、やはりいいな、ヨーロッパの教会は。
右手を見ると、大きなパイプオルガンが。
パイプオルガンと教会。やはりこれは切っても切り離せまい!銀色に輝くパイプがかっこいい。
(ちなみに、無鉄砲姉妹は教会音楽が大好きだ。とくにラテン語の古ーいやつがいい。あれを聞くと、めちゃくちゃ中二病心に沁みる。)
ニュルンベルクのほかの有名な教会に比べると、かなり小さめなこのフラウエン教会。
椅子も可動式の小さめな木の椅子だ。なんとなく、学校の椅子を思い出すな・・・。
あと、隅のほうでこんな蝋燭を発見した。
なんだかおしゃれな雰囲気の蝋燭で、描かれているのが何の柄なのかはよくわからないが、色合いがとてもきれいだ。
これを撮影したのが2017年のため、2017の数字もついている。
こんな小さくて可愛らしい教会だが、前回の無鉄砲日記にも記述の通り、かの有名なカール4世が、「金印勅書」公布を記念して彼自身の主導で1352年から1362年にかけて建設された教会だ。
そんな歴史的価値を感じつつ、改めてこの教会のもつ荘厳な雰囲気を味わうと、またひとあじ違った魅力を感じるなあと思う、無鉄砲姉妹なのだった。
外部リンク:フラウエン教会(ドイツ語)