「旧市街地に行く前に、ちょっと Südstadt も見て回ろうか」
家主さんにそう言われて、「?」の無鉄砲姉妹。
Südstadt…なんだ、そりゃ?
すると、家主さんは笑いながら言った。
「Südは、ドイツ語で「南」。Stadtは「町」。つまり、ニュルンベルクの町の南側であるこのあたりをそう呼ぶんだよ」
ほほう!
「このSüdstadtは、北と比べて国際色が豊かなんだ。外国人も多くて、アジアンマーケットもいっぱいあるから、便利だよ」
へー!
確かに、明らかに外国人っぽい人たちが多い。なんとなく、アメリカの街っぽい?(行ったことないけど。)
アメリカンドラマはNCISなど大好きでよく見ているし、映画もよく見るほうだ。
そこで見るような街中の雰囲気というか、「人種のるつぼ」としか言いようのない光景が、この Südstadtには広がっている。
魅力的だ。 おもしろいところじゃないか、 Südstadt ・・・!
そんな話をしながら歩いていると、さっきとは別の公園に入っていった。
「ここで、うちの子たちはよく遊んでいるよ。」
そういって、公園の入り口を進む家主さんの前に・・・!
なんと!!!
あれはリスじゃないか!!!!
「わーーーお!」
2人の声にびっくりする家主さん。
「どうしたの?」
「リスが!リスが!」
家主さん笑う。
「リスがどうかしたの?」
「私たち、人生で初めて見ました!」
「えっ!本当に?日本にリスいないの!?」
「いや・・・山とかにはいると思うんですけど、普通の町には・・・」
「へーっ!」
リスごときに驚く日本人に驚くドイツ人。
さて、こうしてリスとの遭遇に派手に驚いた無鉄砲姉妹。
しかしこれからのドイツ生活で、見飽きるほど遭遇することになるとは思いもしないのだった。。。
(まさか野良猫よりリスとの遭遇がはるかに多いとは。。。)
話しているうちに、リスはスルスルと木に登ると見えなくなってしまった。
私たちは公園の中を進んだ。
そして次に驚いたのは・・・卓球台!!!
まるで当たり前のように公園に卓球台が2つ並んでいる。
私たちが驚いているのを察したのか、家主さんが、
「あれは卓球台だよ。ラケットとボールがあれば自由に遊べるよ」と説明してくれた。
へーっ!!!!
実はこれも、ここだけのことではなく、他の公園でも何度も見かけることになる。
こんな短時間にも、いろんな発見があった。
やはり、外国なのだなぁ。
さらに奥に進むと、ここも子どもたちでいっぱい!
遊具も、日本のものとはかなり違っていて、それもまた魅力的だった。
「この公園では、ときどきイベントもあるんだよ。確か、もうすぐなにかあったと思うから、また調べたら教えるからね」
いいなあ。素敵だなあ。。。
私たちは木漏れ日のなか、遊ぶドイツの子どもたちの姿を眺めながら、深呼吸した。
あとから、ベビーカーを押して家主さんの奥さんもやってきた。ベビーカーにはかわいい赤ちゃんが眠っている。
「じゃ、もう少し行こうか。」
4人になって、南町散策はさらに続く。。。