お腹がいっぱいになった2人は、部屋に帰るとすぐに出かける準備を整えた。
今日は2つ、どうしてもやり遂げねばならないことがある!
その1つ目の重大任務こそ・・・iPhoneを外でもネットに繋げるようにすること!
今のご時勢、ライフラインとして欠かせないのが「スマホ」。
私たち無鉄砲姉妹も、3GSの時代からiPhoneのお世話になっている。
日本国内でさえ、iPhoneなしではろくに地図も読めず、目的地へ満足に移動もできない2人。
電車に乗るのだって乗換案内がないと厳しい。
はじめての土地に行けば、片手にはずーっとiPhoneを握ったままだ。
それにただ道を調べるだけじゃない。
「これ、なんだろう?」と思ったらその場で検索したくなるわけだし・・・
お腹が空いてどこかに食べに行くなら、口コミサイトをチェックしなくてはならない!
(ああ、これをスマホ依存と言わずになんという?)
日本国内にいてもそうなのだから、見知らぬ国の見知らぬ街で、どうしてこれに頼らずにいられよう!
くわえて、今日中に電話が使えるようになることも重要事項なのだ。
というのも、翌日にはニュルンベルクに移動し、3ヶ月部屋を貸してくれる家主さんと駅で会うことになっているおり・・・
待ち合わせ場所はすでに決めているが、もし何かあったときのためにも、電話番号を今晩までに伝えることになっているのだ。
そのためには、電話番号をGETしなくてはならないのである!
そんなわけで、今日、どうしても電気屋さんに行って、ネットに繋がねばならないのだ。
さて、私たちは日本で使っていた自分たちのiPhoneのほかに、もう1つ、中古でiPhoneを買って持ってきた。
というのも、私たちのiPhoneはソフトバンクで購入したiPhone6plusは、SIMロックが解除できないのだ。
念のため書いておくと、SIMロックというのがされているスマホは、そのスマホを購入した際のキャリア(ソフトバンクやドコモ、auなど)以外の発行するSIMカードは使えないようにされてしまっている。
それが消費者にとってよいことではないというので、今は一定の期間が経てばSIMロックが解除できるようになった。
しかし残念なことに私たちのiPhone6は「SIMロック解除対象外」だった。
発表された時は「うおぉい、何故!」って思わず叫んださ。
しかしすでに上の方で決まってしまったものは、一消費者である我々にはどうしようもない。
というわけで潔く、Apple直営店にて一括購入された、つまりどこのキャリアにも属さないSIMフリーのiPhone6をメルカリにて中古で購入。(安かったのでこれもiPhone6。)
私たちはこの1台をドイツにいる間は共有することにしたのだった。(もちろん、節約のため!)
そして、各人のiPhoneはWi-Fiのみでネットに繋ぐことにした。
幸いにも、すべてのiPhoneにあらかじめ入れておいた英語の辞書とドイツ語の辞書はダウンロード式なのでオフラインで問題なく利用できる。
(写真だって綺麗に撮れるしね!)
そんなわけでプリペイドSIMはその共有する1台分だけ買えばいい。
とはいえ、そこでプリペイドSIMを購入し、アクティベートするまではFree Wi-Fi以外のネット環境がない状態だ。
どうしたものかと考えている時に、私たちは大変よいアプリに出会った。
それが、「MAPS.ME」だ。
日本ではGoogleマップばかりに頼っているが、それはネットが繋がっていてこそ。
地域によってはオフライン利用ができるそうなのだが、私たちが普段使うところでは利用できないことが多かった。
それに対し、テンが見つけたこのMAPS.MEというのは非常に優秀だ。
あらかじめ必要な地域のマップをダウンロードしておくことで、オフラインで使用できる。
一度ダウンロードを済ませれば完全にオフラインで機能し、位置情報も正確に取得してくれる。予想到着時間なども出て、しかもかなり正確である。
このときはじめてこのアプリを使ったので、最初は正直不安だった。
しかし歩き始めてすぐ、このアプリの優秀さに気づいた。
私たちの位置情報はオフラインにもかかわらず正確に示されている。
歩けばちゃんとその点は動く。
おお、これは立派に地図アプリだ!
そんなわけで、私たちは急に自信を得て、見知らぬミュンヘンの町へと繰り出したのだった!
太陽のもとで外の景色を改めて見ると、やはり日本とは全く違う世界だ。
まあ歩いている人が外国人というのもあるけれど(もちろん、ここでは私たちのほうが外国人な訳だが。)
しかし、建物が石造りというだけで、ああ、ヨーロッパっぽいなあ、という感じがする。
街並みを見ながら歩くだけでも本当にたのしい。
このままどこまでも歩いて行きたくなるが・・・
すぐにカールス広場(Karlsplatz)に到着した。ミュンヘン中央駅とマリエン広場の間くらいにあるらしい。
今回のミュンヘン滞在はマリエン広場や市庁舎の観光ではないから、ここでゴール!
つまり、拍子抜けするほど簡単に、目的地にたどり着いてしまったのだ。
MAPS.MEのおかげで、結局少しも迷うことなく、私たちはドイツの有名な電気屋さん、「SATURN」に到着することができたのだった。
その後、この1年間の滞在の中で、このMAPS.MEがどれほど大きな役割を果たすことになるか、このときの私たちはまだ、知らない。
そして次回、いよいよ私たち無鉄砲姉妹は、どきどきしながらもドイツの電気屋さんに乗り込んで行くのだった・・・!
余談だが、日本でMAPS.MEを使おうとしたら、表示される情報がやたら少なかった。。。ドイツでは「バス停」など、Googleマップより正確に表示されていたのになあ。
というわけで、ネット環境も十分にある日本国内では今後もGoogleマップに頼りつつ、海外旅行ではGoogleマップとMAPS.MEの両刀遣いでやっていくのがいいだろうという結論に我々は至りました。
皆さんも、海外旅行の際はスマホにGoogleマップといっしょにMAPS.MEも入れておくことをお勧めします。
(あ、ちなみに日本におけるGoogleの徒歩ナビゲーションが改良され、より具体的になるというニュースをつい先日みました!これは嬉しい!)