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無事ドイツに入国!が、ここはどこ!? 深夜のミュンヘンで迷子!!

無事、ミュンヘンの空港に到着した無鉄砲姉妹!

あとは入国審査を受けるわけですが、ここまで来て何かの間違いで強制送還されたらどうしよう!?と、ドキドキの2人です。

私たちは機内での座席の関係もあって、入国審査を受けるのはかなり最後のほう。

その分、ドキドキは増していきます。

そしてついに私たちの番に・・・!

入国審査官の女性は私たちからパスポートを受け取ると、コスモのほうに英語で滞在の目的を尋ねました。

これは大丈夫!だって、十分にシュミレーションをしてきましたから!

自信満々にワーキングホリデーですっ!!と。しっかりVISAも見せました。

そっちの人は?的な反応に、こっちは妹です、とひとことだけ。

そうなのねー的な、反応。特に細かい追求もなく、あといくつか簡単な質問。(内容も覚えてないくらいの、Yes・Noで答えられるような質問でした。)

それで、あっさりと「OK」。

おおおっ!!!!やったー!無事、コスモ入国!!!!!

あとはテンだけ!!!!!

と思っていたら・・・

「あなたも行っていいわよ」

えっ・・・

テン、まさかのパスポートチェックすらなし・・・?

え、いや、たしかに、いよいよ入国審査を受けるってことで、ちょっとわくわくしながら嬉しそうに写真のページを開いて待ってはいましたよ。

だから写真はちらっとは確認できたとは思いますよ?

でも・・・

本当に、ただ持ってただけですよ!?なのに、手にとっての確認、なしですか!?

ええええーーーー。

ま、いいんです。早く終わったし。無事通過できたんだし。

でも、テンは少し複雑な心境。

それというのも、テンは妹っていうだけで小さい頃からなにかとお姉ちゃん(コスモ)とセット扱いをされてきたわけで・・・。

個人主義の強い外国ならそんなことないんだろうな!なんて思っていたのに、おいおい、ここでもかい!!と。

「テンもパスポート見てもらったり、質問されてみたかったな・・・」

変なことを羨ましがるテンでした。

さて。

こうして入国審査が終わったからといって、安心はしていられない!

この入国の瞬間から、私たちは初めての国の初めての土地にたった2人でなんとかやっていかなくてはならないのだ!!

今なお現実味が湧き切らぬままではあるが、しかしひとまず今日はミュンヘン中央駅前に予約してあるホテルに向かう必要がある。

預け荷物を受け取って、いざいかん!

ところで、ミュンヘン空港はミュンヘンの中心部からかなり離れている。だから、本来であれば地下鉄を使うのがいいようだ。

でも、ドイツに着いたばかりの私たちはドイツの切符の買い方も電車の乗り方もまともにわからない。

それに外国の地下鉄は怖いというイメージがあって、大荷物も引きずっているし、少なくとも深夜の利用は避けたいと思っていた。

そこでいいなと思ったのが、空港から出ているシャトルバスの利用だった。

タクシーのほうがいいかなぁとは思ったのだが、やっぱりタクシーはちょっと料金が高いので。

ただ、時間が時間で、最後の一本が出る時間だけ前もって調べていたけれど、それがまさかの5分後!!

どうしよう!?無理かな、いや、探すだけ探そう!!

と、空港から外に出てみると、ちょうど出発直前ぽいバスが!!!!

これか!?これなのか!!?

合っているかはわからないが、まあ、バスで行けば少なくとも町の中心に近づけるんじゃ?なんて・・・。

そう、こういうところが無鉄砲姉妹。

無鉄砲というのか、考えなしなのか、まあなんとかなるかとバスに乗り込もうとした。

しかしまたもや問題発生!

荷物が重すぎて乗り込めない!!!!

2人とも、大きなスーツケースと大きなリュックサック。普通に歩くだけでもフラフラです。

それを、いそいで段差のあるバスに乗せようとすると、も・・・持ち上がらない!!!!

めちゃくちゃ焦る、無鉄砲姉妹。

―――と、すっと手がいくつも伸びてきた。

そう、乗客の人たちが助けてくれたのだ!!!!

それを見てた人たちも、とっても優しい笑顔で見守ってくれていて・・・

お陰さまで無事乗り込めたので、「Thank you very much!」というと、また素敵な笑顔。

さらに、スーツケースがバスの振動で動いてしまうのをみて、それが動かないよう、ちょうどよい隙間にそっと差し込んでくれる優しさ。

おおおう・・・なんて素敵な人たち・・・!!!!!

人々の優しさ、温かさにめちゃくちゃ感動する無鉄砲姉妹でした。。。

さて。

そうしてバスに乗ったものの、行き先の案内にミュンヘン中央駅はない。

しかしもうすでに出発してしまっているし、降りることもできない。

それにこのバス、中心地へ向かうどころか、山の方に向かっているような・・・?

不安が増幅していきます。

とはいえ、もうこうなったら終点までは行こう。

最悪、そこからタクシーを探せばいい。

完全に開き直った2人。

そして・・・

―――終点。

知らない地名。ミュンヘン・・・ではあるよね?

初めての国で、深夜、行き先不明のバスに乗り込むなんて・・・

私たちは無鉄砲を通り越して大馬鹿なのだろうか。

そんなことを考えつつ、立ち尽くす無鉄砲姉妹。

おおう・・・本当に、ここはどこなんだーーー!!??

次回、完全に迷子の無鉄砲姉妹、無事ホテルに到着できるのだろうか!?

beide:
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