カイザーブルクの「深い井戸(Tiefer Brunnen)」見学を楽しんだ後は、「ジンヴェル塔(Sinwellturm)」に登って、ニュルンベルクの街を見渡そう!
そもそもカイザーブルクは、ニュルンベルクの旧市街地の高台に位置する。そのため、カイザーブルクにある展望塔であるジンヴェル塔に登れば、ニュルンベルクの街を一望できるのだ。
ただしこの塔、螺旋階段をわりとがっつり登らないといけないので、体力に自信がない方はちょっとだけ覚悟が必要です……笑
いざ、ジンヴェル塔内部へ!
この写真左側にある高い塔がジンヴェル塔で、このさらに左側に入口がある。
その入口から中に入ろうとすると、先ほど購入したチケットのバーコードを読み取る機械があり、そこにバーコードを読ませることで、ゲートが開く。
なお、 ジンヴェル塔 の中はそんなに広くないので、一度に入れる人数に制限があり、そのとき塔のなかにいる人数が、数字で表示されている。
たぶん人数が一定数を超えると、バーコードを読ませてもゲートが開かなくなって、下で待機させられることになるのだろうが、幸いそんなに混雑することはほとんどない。(よほど団体の観光客が来ていたら別だろうが……)
そんなわけで、バーコードを機械に読み取らせていよいよ塔の中に入った無鉄砲姉妹!私たちはこういう塔に入るのも、登るのも大好きだ!馬鹿と煙は高いところが好……ごほん。
それにしてもこの螺旋階段……雰囲気がありすぎでは……!?
美しすぎる螺旋階段!
駄目だ、かっこよすぎるな。こういう幾何学的な雰囲気と古さが混ざった感じが、私たちのツボを押さえまくりだ。
あと、螺旋階段というものがそもそも好きだ。巻貝のなかに入ってしまったような不思議な感覚がして、とてもわくわくしてしまう。
と、こんな感じで螺旋階段を堪能していれば、多少ハードな登り階段もそれほど苦にならずに登りきれるはず!
そして・・・
展望スペース、到着!
到着しました、展望スペース!安全のために鉄格子がしっかりはまってますが、それも込みで雰囲気ありまくりだ!!
ちなみに上の写真、最初に登った日とは別の日に撮影したものだが、子どもたちが引率の先生に連れられて見学に来ているような雰囲気だったんだけれど……見ていただきたい、この服装!
どうやら、中世を意識した衣装を身に纏っているのだ!
これは偶然そういう団体が来ていただけなのだが、中世の雰囲気を堪能できてとてもうれしかった。……にしても、子どもたち可愛すぎやしないか……?
そしていよいよ、展望塔からの眺めです!鉄格子の隙間から外を覗くと……
絶景!ニュルンベルクの街を一望!
いやー、美しすぎる!まさに絶景!!この塔に登らなくてもカイザーブルクの展望台から街を望むことはできるが、塔に登って見た美しさは、圧倒的だ!!
赤茶色で統一された屋根のなかに時々混ざる、教会や旧市庁舎などの翡翠色の屋根が、素晴らしいアクセントになっている。
未来への展望
しかしこんな素晴らしい眺めは、ほとんどすべてが戦後、再建されたものだ。
ジンヴェル塔のなかにも上の写真のようなボードが展示されていた。
ここには、第二次世界大戦でニュルンベルクの街が受けた被害についてが簡潔に説明されている。あの戦争によって、多くの尊い命と価値ある歴史的建造物が失われた。
(写真左はドイツ語、右は英語での説明になっている。下部の文字はさすがに判読が難しいが、上の説明文はこの写真でもなんとか読めるので、よろしければぜひご一読いただきたい。)
第二次世界大戦で一度は壊滅的なまでに破壊されたにもかかわらず、中世の美しい街並みをこうして取り戻したニュルンベルクの街を見ていると、胸に込み上げてくるものがある──。
ジンヴェル塔に登ると、このため息が出るほどの美しい街並みに感動するとともに、この街の抱える歴史的な重みをずしりと感じる。
そしてなによりも、一度は破壊されたこの街が、市民の想いによって、ここまで見事な復興を遂げたことに深い感銘を受けつつ、この市民からも世界中の多くの人々からも愛されるこの街が二度と破壊されることのない、平和な未来を希求せずにはいらせない。
と、突然まじめモードが発動した無鉄砲姉妹だが、次回はいよいよお城のなかにあるミュージアムに入場だ!!