12月上旬~中旬。ドイツではクリスマスマーケットの輝きのなかに雪舞う頃ですが、日本、とくに東京都心では実は紅葉が一番美しい頃だったりします。
今回は、先日ふらっと訪問した文京区にある六義園の美しさをご紹介します!
12月に日本にやってきた海外のお友達などを誘ってみてはいかがでしょうか?
都会のオアシス、「六義園」
六義園(りくぎえん)。お恥ずかしながら、私は今回訪れるまで、こんな場所が東京にあることを知りませんでした。
都会のオアシス、というと私の中では皇居外苑や新宿御苑がまず浮かびますが、この文京区にある「六義園」はまさしく「オアシス」。
最寄の駒込駅から徒歩5分程度の好立地でありながら、一歩踏み入ればそこは別世界です。
まさしく「都会のオアシス」!
駒込駅から行くと、一番一番近いのは染井門。
染井門入り口にはチケット売り場があり、 入場料は大人1枚300円です。
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入ってすぐ、写真スポットがあります。
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赤い傘と長椅子に紅葉が美しいです。
紅葉をみながらゆっくり進んでいくと・・・
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ザ・日本庭園!
美しいです。あいにくの曇り空なのですが、それでも美しい。
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この景色を見ながら優雅にお茶をいただける場所もある模様。
とても贅沢な、ゆったりとした時間が流れています。
美しい雪吊りと菰巻き
さて。左手に目を向けると・・・
お?クリスマスツリー・・・?
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ではありません。
これは「雪吊り」というそうです。
でも、季節もぴったりでどうしてもツリーっぽく見える。。。
ちょうど、隣にいたご夫婦が、
「これ、クリスマスツリーだよね?」
「え、違うでしょ?だって、光ってないじゃん」
「あっ、たしかに!」
といってた。
やはりみんな、考えることは同じです。
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「雪吊り」、木を護るためのものではあるけれど、ちゃんと見た目も美しいのが素敵です。
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こんなのもありました。
こちらは「菰巻き(こもまき)」と言うそうです。
これも、寒さから木を護っているそうですが、これまた味わいがあっていい。
田鶴橋と中の島
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こちらは中の島に架かっている田鶴橋(仙禽橋とも)と呼ばれる土橋。
フォルムがとても美しいです。
なお、この橋は現在は渡ることはできなくなっています。
そのおかげというのも変ですが、いい具合に苔生しており、より味わい深い橋になっています。
滝見茶屋
一休みに、ぜひ滝見茶屋にも寄ってみてください。
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その名の通り、滝を見られる休憩所です。
小さな滝ですが、大変情緒があり、その音と水しぶきに癒されます。
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渡月橋
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そしてここが撮影スポットとしても有名な渡月橋。
見事な紅葉です。
渡月橋という名前も美しいですね。
この橋からの眺めも美しいのですが、この橋を真横から見られる場所があり、そこからの眺めは本当に素敵です。
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大きな岩の上に、平たく長い巨石を2つ渡して橋にしている橋です。
丸みをおびた巨石が自然のなかに美しく溶け込んでいます。
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つつじ茶屋と山陰橋
六義園の絶景スポットといえばもう1つ、山陰橋(やまかげばし)は絶対にはずせません。
山陰橋はこのつつじ茶屋からの眺めが最高。
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燃えるような紅葉に囲まれた、このつつじ茶屋そのものも大変美しいですね。
さて、いよいよこのつつじ茶屋のほうに上がっていきますと・・・
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これぞまさしく絶景。
まさに絵巻物の世界です。
モネなどの印象派の絵画のなかに迷い込んだようにも感じてしまいます。
美しさのあまり、深いため息のほか言葉も出ませんでした。
ちなみにこちらは山陰橋からの眺め。
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こちらからの眺めも素晴らしい。
水に映る紅葉とつつじ茶屋がとても美しいです。
それにしても・・・
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水と紅葉の組み合わせって、最高ですね。。。
もう、どこを見ても、どこを撮っても美しい。
これぞまさに「紅葉の錦」です。
水香江と芙蓉橋
このつつじ茶屋のすぐそばに、 水香江(すいこうのえ)と芙蓉橋(ふようのはし)という場所もあります。
ここの紅葉がまた素晴らしい。
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見事、としか言いようがない。
この、斜めに生えている木が、なんとなくファンタジー感を出していて、異世界っぽさがたまらなくいいです。
さて、現在は紅葉の名所であるこの場所ですが、かつては芙蓉、つまり「蓮」の池だったそうです。
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今は水が流れていないのか、残念だなと思ったら・・・
夜には霧と青い光のライトアップによって、かつての水香江の様子を再現しているとのこと!
ちなみに、これがその実際の写真。
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幻想的です。
青いライトだけでなく霧も使うことで、あたかも本当にそこに水があって靄が立ち込めているように見えます。
藤代峠
六義園、本当に美しい庭園です。
この大庭園を一望できるスポットがこの六義園のなかにあります。
それが、藤代峠。標高は35メートルです。
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ここから階段で登っていくと・・・
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いやー、美しい!
35mなので、上るのは大した労力ではないですが、こうやって高い、開けた場所に出ると変な達成感があります。
風もとても気持ちがいいです。
しかし、ここからだと高層ビルががっつり見えますね。
改めて、ここが東京なんだなーと感じさせられます。
六義園と和歌
ところで、六義園を歩いているといろいろな場所に先のような立て札があり、その場所の説明とともにしばしば和歌が添えられています。
そもそも六義園というのは、紀貫之が『古今和歌集』の序文に書いた「六義(むくさ)」という和歌の6つの基調を表す語に由来するとのこと。
この庭園を造った人物は徳川5代将軍の徳川綱吉の側用人であった柳沢吉保。
自らも和歌に造詣が深かった柳沢が、この「六義」を『古今和歌集』にある和歌が詠うままに庭園として再現しようと、紀州の和歌浦を中心とした美しい歌枕の風景を写し、庭園を造ろうと思い立ったのがこの六義園だそうです。
つまり、六義園と和歌は切っても切り離せない縁があるわけです。
和歌の息づく日本庭園・・・素晴らしいです。
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期間限定 紅葉と大名庭園のライトアップ
六義園では、期間限定ですが、夜の紅葉と庭園のライトアップも行っています。
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ライトアップされた中の島と田鶴橋です。幻想的ですね。
昼間よりも景色がはっきりと水面に映っており、本当に鏡のようです。
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雪吊りもライトアップされて、いっそうクリスマスツリーっぽくなりました。
水面への反射がやはり素敵。
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ライトアップされた紅葉は本当に燃えているように真っ赤です。
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闇夜に浮かび上がる紅葉と日本庭園、大変幻想的で美しかったです。
2019年は11月20日(水)~12月12日(木)の期間だったため今はもう終わってしまいましたが、来年度も実施するだろうと思います。
(ちなみに私が訪れたのはギリギリの12月9日でした)
なお参考までに。
ライトアップ点灯は日没から閉園までの模様です。
2019年は11月20日(水)~12月12日(木)の間のみ、開園時間が9時~21時まで(最終入園20時30分)に延長されていました。
ライトアップを見たい方は来年また六義園のウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
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いかがだったでしょうか。
ここが東京だということはもとより、現実世界にいるのかさえもわからなくなってしまいそうな絶景の宝庫、六義園!
春には有名なしだれ桜、夏には青々とした緑があふれ、秋には紅葉の錦、冬には雪景色が見られるかもしれません。
四季折々の変化を楽しめる、美しき日本庭園「六義園」に、一度と言わず何度でも、是非足を運んでみてくださいね。