学費の支払いを済ませた翌日、朝から家主さんに声を掛けられる。いったい何事かと思えば……
「旧市街地(Altstadt)でビアフェスがあるんだけど、うちの家族と一緒に行かないかな?」
とのこと!!
ビアフェス……! ドイツと言えば、ビール! というくらいにやはりドイツとビールのイメージは切り離せない!
私たち無鉄砲姉妹はお酒に弱いため、味は好きなのにお酒はほぼまったく飲めない体質だが、ビアフェスには食べ物だってあるはず!
なにより、「本場ドイツのビアフェス」がここニュルンベルクで体験できるというのに、これを断る理由はない!
ってことで、もちろん「「是非!!」」と即答したわけで。
ということでやってきたのが、「Fränkisches Bierfest」!!
ニュルンベルクのカイザーブルクの城の堀で実施されるこのビアフェス。
今回は記念すべき20回目だそうで、小中規模あわせて約40ものビール醸造所が参加し、100以上のビールの特産品を販売しているとのこと!
中央広場もこの賑わいで、特設ステージでは演奏なども行われて、ザ・お祭りムードだっ!
ビールは飲めないけれど、みんなが楽しそうにしているこの雰囲気を一緒に味わえるのはやはりうれしい!
それに、ビール以外のものもたくさん売っているようだ。
例えばこのフルーツボウルのバー。きっとこれもお酒が入っているんだろうけれど、見た目にも美しくて、とってもおいしそう。
なお、このビアフェス。カイザーブルク城の堀に沿って立ち並ぶため、堀沿いにひたすら長ーーーーく続いている。
「世界一長いかもしれないビアフェス」とかどっかに書いてあったけど、もしかしたらそうなのかもなあとか思いながら、家主さん一家と一緒に歩いていく。
なお、家主さん自身はビールが大好きとのことで、この間もいろんなお店で買って、飲み比べ。奥さんはあまり飲まない方のようで、娘さんにポメス(ドイツ語でフライドポテトのこと)を買って食べさせてあげていた。
それを見ていたら、自分たちもお腹が減ってきた。でも、どれもこれも美味しそうなので、なかなかひとつに選べない……!!
で、大好きなニュルンベルガーソーセージも食べたいけれど、ここニュルンベルクなんだからいつでも食べれるしなあとか思っているところに……
見つけてしまった、チューリンガーソーセージの屋台!!
その名も、GRILL TEUFEL!!
悪魔(Teufel)のイラストがなんともおちゃめなこの屋台に決めました。
チューリンガー(Türinger)といえば、ドイツソーセージの王様とすら言われるソーセージで、ニュルンベルガー同様に焼いて食べるのが基本。
どこの街でも食べられる王道のソーセージなわけだが、先日のニュルンベルガーで本場ドイツのソーセージデビューを果たした私たちにとっては二種類目のドイツソーセージだっ!
細くて小さいニュルンベルガーソーセージに対し、チューリンガーは太くて長い、対極!!
その分ボリュームもあって食べ応えもありそうだ!お値段は4ユーロ。
──ってことで、実食!!!!
お味のほうはというと……
おおーっ、旨い!!!!
かぶりついたときの肉厚な感じ、肉汁の出方も、お肉に混ざっているハーブの香りもいい感じで、グリルソーセージの旨味を存分に感じられる……!!!!
さすが、ソーセージ大国ドイツ。
というわけで、ニュルンベルクのビアフェスに来て、無鉄砲姉妹が堪能したのはチューリンガーソーセージ!!
ビールでもないし、ニュルンベルクの特産品でもないが、ビアフェスの陽気な雰囲気を感じつつ、大満足で家主さんの可愛い娘さんと戯れた無鉄砲姉妹なのだった。