全集中!日本再発見!〜無鉄砲姉妹と大好きな鬼滅の煉獄さんの話

(ときたま入るドイツとほとんど関係のない話シリーズです(笑)日本再発見!特別編というかたちで今回は国民的人気作品『鬼滅の刃』の「炎柱・煉獄杏寿郎」さんへの思いを綴らせていただきます!)

テンが模写した煉獄さん

惚れるぜ、杏寿郎!

日本中で一大ムーブメントを巻き起こした、吾峠 呼世晴さんの人気漫画『鬼滅の刃』。

2020年から公開された映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が、全世界で興行収入が500億円を超えるという大大大ヒットを記録したのも、記憶に新しいですね。

(ちなみにドイツでは『Demon Slayer ‑Kimetsu no Yaiba‑ The Movie: Mugen Train』として2021年5月から映画公開されたようです)

私たち姉妹も、コロナ禍で大好きなドイツにも帰れず、自粛続きで落ち込みがちだった時に『鬼滅の刃』を知って、その魅力的なキャラクターの生き様や、彼らの発する至極の名言に励まされ、すっかり物語に魅了されてしまいました!

世界観、ストーリー、キャラクター、どれを取っても素晴らしいこの作品で、好きなところをあげるとキリがありません。

その中でも私たちが、とりわけ虜になってしまったのが、

みんな大好き「炎柱・煉獄杏寿郎さん」です!

コロナ禍で苦境の映画界にとって救世主たる煉獄さん。

私たちも昨年、映画館の大スクリーンでその勇姿を目の当たりにしてから沼にハマり、何でもない時に「煉獄さん・・・」と呟いてしまうほどの末期状態にまで陥ってます(笑)

今回はそんな煉獄杏寿郎さんへの愛を綴っていきたいと思います!

(所々、物語の要となるシーンや台詞について言及があります。まだ漫画や映画を見ていない人は、お気をつけくださいm(_ _)m)

ちなみに9月25日午後9時から、フジテレビ系土曜プレミアム(一部地域をのぞく)で『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編全編』ノーカットでオンエアされるそうです!

煉獄さんの勇姿をみることができるので、まだ観ていない人も既に観た人も是非、この機会にご覧ください!

劇中のセリフ全てが名言!!

煉獄さんの素敵さを語るとなると、どこから話していいか分からなくなる&止まらなくなる無鉄砲姉妹(笑)。

漫画とアニメでの煉獄さん初出となる柱合会議のシーンの迫力も良いですし、美味しそうに「うまい!うまい!うまい!」と食べる姿、「継子にしてやろう!」という懐の広い兄貴らしさ、有名な「よもやよもやだ。柱として不甲斐なし!穴があったら入りたい!!」という男らしい潔さ(笑)などなど、劇場版の序盤から中盤にかけてもその魅力溢れるところは数え切れないほどあります。

「この煉獄の赫き炎刀がお前を骨まで焼き尽くす!!」

……なんて言う名台詞も痺れますよね!カッコいいです!こっちのハートまで焼き尽くされそうです!

しかしなんと言っても、その素晴らしい人格を余すことなく堪能できる場面と言えば、やはり劇場版の終盤ですね!

というわけで今回は、劇場版終盤の煉獄さんの名台詞、名シーンについて、語らせていただきたいと思います!(ネタバレ全開なので、ご注意を!)

本作は「十二鬼月」の一人「下弦の壱」の魘夢を倒した後、「上弦の参」である「猗窩座」が登場するところから、新たな局面に入ります。

ようやく、強敵・魘夢を倒したという安堵を感じたのも束の間、下弦である魘夢よりもはるかに強い上弦の参の猗窩座が現れたときの、絶望感は堪りません。音楽といい、シーンの見せ方といい、秀逸です。

テンが模写した上弦の参である猗窩座。彼の過去を知ると、敵ながら愛さずにはいられないキャラです。

そこからの猗窩座の「お前も鬼にならないか?」という提案を断固拒否する煉獄さんの素敵さ、この上ないです。

猗窩座に向かって毅然として言い放つ、

「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ」

はザ・名言ですね!生命の尊さの真髄をついた言葉だと思います。

それでも引かない猗窩座。

猗「鬼にならなければ殺す」

と言って攻撃を仕掛けてくるシーン、迫力があります。

そこからの煉獄さんと猗窩座の戦いの場面、力強く、激しい戦いが繰り広げられます。

斬れども斬れども回復する、圧倒的に強い鬼の猗窩座。その強者を前にして引くことなく挑み続ける生身の人間、杏寿郎。

熱き戦いが続くなか戦いは佳境に入り、煉獄さんが満身創痍の重傷を負ってしまうシーンは、胸が痛みます。鬼にならない限り、もはや死は免れぬことを悟りながらも必死で呼吸を整える煉獄さんの姿には、深く心打たれます・・・。

「鬼になれ!杏寿郎!」

猗窩座が詰め寄りますが、そこでも煉獄さんは決して揺るがず、その提案を退けます。

煉獄さんは決して挫けない。心の炎を、生命の炎を燃やし、ここで決意の笑みを浮かべます。

「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」

もうこのシーンは感涙ですね。格好良すぎて、この辺りから涙が止まりません。。

最後の力を振り絞って出す、「奥義 玖ノ型 煉獄」のシーンは何度見ても震えます。

熱いです。渾身の力を出し切って、猗窩座と最後まで戦う姿に心が、沸るほど熱くなります。

また、助太刀に入ることすらできない圧倒的な力の差を感じ、この戦いをただ見守っていることしかできない炭治郎と伊之助の気持ちになると、堪りません。。。

勝ったのか?負けたのか?土埃により戦況が見えない、そんな緊迫の瞬間が続き、この辺りは何度見ても息が詰まりそうになります。

そうして土煙が晴れたとき、猗窩座の腕が煉獄さんの胸を貫いているのを目の当たりにします。このときの炭治郎と伊之助の絶望感、悲しみの表現も秀逸です。。

猗「死ぬ・・・!死んでしまうぞ杏寿郎 鬼になれ!!鬼になると言え お前は選ばれし強き者なのだ!!!」

「選ばれし強き者」、猗窩座のこの言葉に、煉獄さんはある場面を思い起こします。

煉獄母子の珠玉の名場面

このシーン、最高です。

煉獄さんの母、瑠火さんと幼き杏寿郎の大切な思い出──。

テンが模写した瑠火さんと杏寿郎(子ども時代)

瑠「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか」

杏「・・・うっ・・・分かりません」

瑠「弱き人を助けるためです」

瑠「生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません(中略)弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です(中略)責任を持って果たさなければならない使命なのです」

出ました、珠玉の名言。

私たちの大好きなノブレス・オブリージュ(仏語:noblesse oblige)です!

身分の高い者はそれに応じて果たさなければならない社会的責任と義務がある、という道徳観ですね。まさに、煉獄さんはこの思想を体現した存在です。

この後にぎゅっと優しく杏寿郎を抱きしめる母、瑠火さん──。

この時の杏寿郎の表情が切なく、愛おしい。

この記憶を思い起こすことで、杏寿郎は心を奮い立たせるのです。

「煉獄さんの勝ちだ!!」 

ふつうならとうに力尽きている状況にあって、煉獄さんは最期の一瞬まで挫けず、猗窩座を掴んで離しません。

鬼の弱点である太陽が昇るまで粘り、皆を絶対に守り抜くと決めている煉獄さんの信念が、スクリーン越しに痛く伝わってきます・・・胸熱です・・・!!

しかし日光が差すその直前、猗窩座は自分の腕を杏寿郎に残したまま、日の差さない森の中へ逃げていってしまいます。

この時、猗窩座を必死で追いかける炭治郎の台詞がまた心に響くのです。

炭「煉獄さんの方がずっと凄いんだ!! 強いんだ!! 煉獄さんは負けていない!!誰も死なせなかった!! 戦い抜いた!! 守り抜いた!!お前の負けだ!! 煉獄さんの勝ちだ!!」 

声のあらん限り叫ぶ炭治郎に、涙腺決壊です。。。この言葉、煉獄さんへの想いが溢れていますね。

そんな炭治郎の想いを受けとめて、煉獄さんが炭治郎へ向ける優しい微笑み──。

煉獄さんは猗窩座の首をどうしても斬りたかった。しかし、すんでのところで逃げられてしまいました。そのことに対し、煉獄さん自身も大きな悔しさがあったに違いありません。

そんななかでの炭治郎のこの言葉。ある意味で、救われたような気持ちになったと思います。

そうして優しい穏やかな口調で、煉獄さんが炭治郎に語りかけます。

「竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ」

炭治郎の優しさを受けとめた上で、炭治郎の命を守るためにかけられたこの言葉。

致命傷の傷を負っていても、炭治郎を思いやる煉獄さんの心が感じられる、優しく、温かい言葉です。

最期には炎柱として、鬼殺隊である彼らに向けての激励の言葉を送ります。

「竈門少年。俺は君の妹を信じる。鬼殺隊の一員として認める」

「胸を張って生きろ 己の弱さや不甲斐なさに どれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ 歯を喰いしばって 前を向け 君が足を止めて 踞っても 時間の流れは止まってくれない 共に寄り添って悲しんではくれない」

煉獄さん自身が、数々の挫折や苦難を乗り越え、心を燃やし、自分自身と戦ってきたことが伺えます。厳しくも、愛あふれる言葉です。

「竈門少年、猪頭少年、黄色い少年。もっともっと成長しろ」

「そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。俺は信じる。君たちを信じる」

この煉獄さんの「信じる」という言葉は、炭治郎、伊之助、善逸の心に深く突き刺さります。

その命をかけて自分たちを守ってくれた人からの「君たちを信じる」という言葉。

この言葉が以降、炭治郎たちの旅の中で幾度となく彼らの心の炎を燃え上がらせることになるのです。

心に炎を灯して

そしていよいよ死の瞬間を迎えるという時、煉獄さんは母の幻影を見ます。

煉獄さんは、その母の幻影にこう語りかけるのです。

杏「母上。俺はちゃんとやれただろうかやるべきこと はたすべきことを全うできましたか?」

瑠「立派にできましたよ」

心から息子を想う、瑠火さんの包み込むような美しい笑顔。

その母にこの上なく嬉しそうに、しあわせな笑顔を向ける杏寿郎──。

心を燃やして母との約束を守り抜き、多くの人命を救い、自らの使命を成し遂げた上で、煉獄さんはその尊い生涯を熱く輝く、炎のように終えたのです。

炎を象った刀の鍔とともに、煉獄さんの熱い信念を継いだ炭治郎。この火種が、のちに最大の宿敵である鬼舞辻無惨との戦いにおいて大きく燃え輝くことになるのです。

煉獄さんという存在が何度も炭治郎たちの心を奮い立たし、背中を押すことになるのですから、煉獄さん、偉大です・・・!!

私達無鉄砲姉妹も、煉獄さんにどれほど励まされ、勇気を貰ったか分かりません。

出口の見えないコロナ禍にあって、皆さんも、落ち込んだり、挫けそうになったりすることも多いと思います。

そんな時は、映画や漫画で煉獄さんの生き様を見て、その台詞を心に刻み、心に炎を灯して乗り越えていきましょう!

テンが模写した杏寿郎(子ども時代)