ミュンヘンでの一大イベントを終え、大満足の無鉄砲姉妹。しかしここからがスタート。まだ見ぬ、しかしすでに長きに渡って憧れの街であった、 ニュルンベルク を目指すのだ!
プリペイドSIMを無事手に入れ、アルテ・ピナコテークでデューラーの名作の数々を満喫した私たち。
ミュンヘン2日目の夜は、昨夜の疲れもあって早々に眠りに着いた。
そして翌朝、再び素晴らしい朝食に舌鼓を打ち、例のごとく食べすぎたあと、部屋で荷物をまとめた。
いよいよ、本当の目的地へ出発するときがやってきたのだ。
ミュンヘン中央駅の目の前にあるホテルを時間に余裕をもってチェックアウトした私たちは、重たい荷物を引きづりながら、しかしいとも容易く乗り場に到着。
初日はタクシーで到着したので、昨日一瞬通り抜けたのを除けば、しっかり駅構内を見るのはこれが初めてだ。
いやぁー、やっぱり大きいなぁ。そして、かっこいいなぁ。
食べ物のいい匂いも。食べたばっかりでお腹いっぱいだけど、それでも美味しそう。
感動しつつ、ふっと上をみると・・・
あれ、 NÜRNBERGER・・・ニュルンベルガーだと!?
ミュンヘンで見つけたニュルンベルクの文字に興奮する無鉄砲姉妹!
のちに、これがNÜRNBERGER Versicherungs、「ニュルンベルク保険」というニュルンベルクの大企業だと知るのだが、このときはただ「ニュルンベルク」の文字があっただけで嬉しかった。。。
さて、ミュンヘンからニュルンベルクは2時間半ほどかかる。
同じバイエルン州といっても、ミュンヘンはドイツのかなり南で、ニュルンベルクは中央に近い、北にずいぶんと北上したところにあるのだから、当然だ。
ドイツの新幹線ともいえる高速鉄道「ICE」などに乗ればもっと早く着くが、今回利用するのはバイエルンチケット!
バイエルンチケットはとってもお得なチケットだが、ICEやICなどの特急列車には乗ることが出来ない。
しかし私たちは別に急いでいるわけでもないので、バイエルンチケットを使って、快速でニュルンベルクを目指すのだ。
そんなわけで、バイエルンチケットの販売機を探す無鉄砲姉妹。
それは簡単に見つかったが、わりと混んでた。。。
時間はたっぷりあるので気長に待ち、そして自分たちの番になったのでインターネットですでに下調べをし、シュミレーション済みの私たちはスムーズに購入完了!
こうして手に入れたバイエルンチケットに、すぐさま自分たちの名前を記入(心配性)。
発車場所も確認して、あとは本当に乗るだけだなぁ~と、バイエルンチケットを手に持ったままのんきにぼーっと路線図なんかを眺めていたのだが・・・
「あのー、すみません。ちょっといいですか」(英語)
!?
めちゃくちゃビビる無鉄砲姉妹。
なんですか・・・?
「あなたたちの持っているそのチケット、どうやって買いました?」
え・・・!?
なにか間違っていたのかとドキドキ・・・。
「ちょっと見せてくれますか?」
え?なぜに?
善良そうなおじいさん。しかし駅員さんには見えない。
え、もしかして悪い人!?
でもでも、こんな穏やかそうなおじいさん。。。
私たちになにか教えてくれようとしているのかも!
戸惑いと疑いと、おじいさんを信じたい心が入り混じるなか、チケットをしっかりつかんだままおじいさんに見せた。
じっくり見るおじいさん。
「これって、これ(券売機を指差して)で買いましたか?」
はい・・・
「ほう、これでいいのかな・・・あ、こっち!」
連れの人らしき人物がやってくる。
「これ、どうしたらいいんだい?」
「こうすればいいんだってばー」
・・・
え
なんだ、ただチケットの買い方のわからない人だったのか!
しかしなぜ、私たちに聞いたんだ・・・?
この大荷物、見てわかるだろう、旅行者だ。もっと頼りになりそうな、助けてくれそうな人、近くにいっぱいいるじゃないかー!?
「もう大丈夫だよー、ありがとう!」
おじいさんはその後、無事にチケットを購入できたようだった。
よかった。よかったけど・・・私たち、なにも手伝えてないです。
なぜか呆然と立ち尽くす無鉄砲姉妹だった。
ちなみに、こういう体験は、このドイツ生活でこのあとも幾度となく体験する。
思うに、女の子2人組、しかも圧倒的田舎物感溢れるアジア人の2人組って、無害な感じだし、英語も喋れそうで質問しやすいのかもしれない。(私たちはほぼ喋れないけど)
・・・
そんなこんなしているうちに、私たちの乗る列車が到着!
大きな荷物をなんとか全部載せて、大きな荷物を置く棚があったのでそこにトランクを置き、自分たちは近くで座席を探す・・・
が!まさかのほぼ満員!
めちゃくちゃ焦りながらも、車両の中を行ったり来たりしながら、5分後、ようやく少し離れて1席ずつGet!
いやー、よかった。
だって、もし2時間半のあいだ席がなかったらめちゃくちゃきついですよ。。。
席が見つかって本当によかった。。。
こうして2人は、ミュンヘンの街を発ち、終点のニュルンベルクまで、のんびりと列車旅行を満喫するのだった。
次、外に出たら、そこはニュルンベルクだ。