ドイツ のロックバンド「 Silbermond 」が最高!#IStayHomeFor

無鉄砲姉妹のコスモとテンです。

めちゃくちゃ長かった梅雨が明けて8月に入ってからというもの、とにかく暑い!

既に8月も下旬に入ったというのにまだまだ猛烈な暑さが続いていますね。

コロナ以前に、熱中症予防としてステイホームが必要かも…?

そんなわけで、「ステイホーム」でドイツ語を楽しく学べるツールを紹介する本企画!

第5回目の今回は、無鉄砲姉妹が大好きなドイツのロックバンド、Silbermond をご紹介します!

ドイツのロックバンド、「Silbermond」とは?

Silbermondは、ドイツのザクセン州にあるバウツェン出身のポップ・ロックバンドです。

ザクセンというと一番にザクセン選帝侯フリードリヒの顔が思い浮かぶ、歴史学専攻。

Silbermond(ジルバーモント)はSilber=silver、Mond=moonということで、「銀の月」という意味ですね。(素敵な名前だ)

1998年結成で、結成当初はカバー曲が中心だったようで、オリジナルはいくつかの英詩の曲だけだったそうです。

しかし2001年ごろになると、歌唱言語を母語であるドイツ語へと変えていき、今は完全にドイツ語曲ばかりです。

ちなみに、女性ボーカルロックバンドで、

ボーカル Stefanie Kloß(シュテファニー・クロス)

ベース Johannes Stolle(ヨハネス・シュトレ)

ギター Thomas Stolle(トーマス・シュトレ)

ドラム Andreas Nowak(アンドレアス・ノヴァーク)

の4人組!

ベースのJohannesとギターのThomasの2人は、苗字が同じStolleということからも察しがつきますが、兄弟です。

また、ボーカルのStefanieとギターのThomasは私生活でもパートナーの関係で、2018年には男の子が生まれてます^^

バンドメンバーでありながら大きな家族みたいで、素敵ですね。

ドイツ語学習でのおすすめ曲5選!

Silbermondは2004年以降、2~4年に1度くらいの感覚でアルバムを出していて、曲数はすでに80曲以上あります!

(最新アルバムは2019年発表の”Schritte”!)

しかも聞けば聞くほどハマる名曲揃いです。

そのなかから今回は、You TubeでオフィシャルのMVが見られるものの中から、ドイツ語学習に適した比較的聞き取りやすい名曲を5曲、ご紹介します。

歌詞も少し引用して、その部分の和訳にも挑戦するので(←自信は全くないので間違いがあればご指摘いただけますと幸いです><)

SilbermondはMVもとっても素敵なので、まずはYou Tubeを見てみてくださいね!

(私的にはStefanieがめちゃくちゃかわいい。。。)

※以下、タイトルをクリックしていただくと、You TubeのオフィシャルMVが別タブで開きます。

1、Symphonie

Silbermondの名を一躍有名にしたのがこの曲!

とても美しい旋律と、Stefanieの優しい歌声が見事に調和した、1度聞くと忘れらない名曲。

“Symphonie”、つまり「交響曲」というタイトルですが、歌詞の内容は悲しい失恋ソングです。

Symphonie
Und jetzt wird es still um uns
Denn wir stehn hier im Regen haben nichts mehr zu geben
Und es ist besser wenn du gehst

“Symphonie” von Silbermond


シンフォニー

そして今、私たちの周りは静かになる

なぜなら私たちはここで雨の中に立っていて

互いに何もしてあげられることがないから

そしてもし君が行くなら、そのほうがいい


なんとも切ないですね。

かつては愛し合っていた2人。

でも、いつの間にか気持ちが離れてしまっていて、

もう以前のように互いを想い合えることはないのだと気づく。

そうして、2人に別れの時が来たことを知る。。。

雨の日に聴きたい、悲しいけれど美しい、静かな曲です。

2、Das Beste

Ich habe einen Schatz gefunden
Und er trägt deinen Namen

”Das Beste” von Silbermond


私は宝物を見つけた

そしてそれには君の名前がついていた


そんな歌詞で始まるこの曲は、愛と幸せに満ち溢れた、とても優しいラブソング。

Das Besteというのは、英語でいえば「The Best」!

貴方こそ私の「最良のもの」。

そんなシンプルで分かりやすい歌詞と、ゆったりとしたメロディなので、ドイツ語学習にもぴったりです!

3、Irgendwas bleibt 

Gib mir einfach nur ein bisschen Halt
Und wieg mich einfach nur in Sicherheit
Hol mich aus dieser schnellen Zeit
Nimm mir ein bisschen Geschwindigkeit
Gib mir was, irgendwas, das bleibt

“Irgendwas bleibt” von Silbermond


私にただほんのちょっと拠り所をちょうだい

そしてただ、自分が安心だと思わせて

この速い時の流れから私を運び出して

私からちょっと速度を取り上げて

私に何か、

何か変わらずあり続けるものをちょうだい


情報社会×グローバル社会のなかで生きる今。

私たちは絶え間なく変わり続ける情報の渦中で、

人との出会いと別れが猛スピードで訪れる社会の中で、

なんとなく宙ぶらりんのような、不安な気持ちになることがあります。

そんなとき、何か不変の拠り所みたいなものが欲しいと思う気持ちを歌っています。

コロナ禍にあって、この感覚を今までよりはっきりと感じている方も、多いのではないでしょうか。

そんな私たちの気持ちにそっと寄り添ってくれる、とてもいい曲です。

4、Ich bereue nichts

Ich bereue nicht ein falsches Wort,
nicht einen Augenblick
Ich nehme keinen Schritt zurück
Denn ich bereue nichts

“Ich bereue nichts” von Silbermond


私はひとつの間違ったことばだって、

ひとつの瞬間だって後悔していない

いかなる歩みも取り消さない

なぜなら、私は後悔していないから


この曲は是非ともMVをじっくり見ながら聴いていただきたい名曲です。

MVはおじいさんが1人で悲しげにトンネルを歩いているシーンから始まり、

次のシーンでは急患として運ばれていくおばあさん(妻)に必死で声をかける姿が映ります。

そして、2人の人生の転機となるような場面(幸せな結婚式や辛い戦争の時代など)を中心に、

おじいさんの人生を逆再生で幼少期まで振り返ります。

そして最後、湖に飛び込むシーンがあるのですが、幼少期から少年、青年へとワンカットずつ成長し、そして最後に水面から顔を上げると、

とても素敵な笑顔でおじいさんが笑っている。

これが「今」のおじいさんです。

冒頭の寂しげなシーンから察するに、たぶん今はもうおばあさん(奥さん)は亡くなったあとなのでしょう。

今は独りになってしまったおじいさん。それでも、最後の笑顔でわかります。

おじいさんはなにも「後悔していない」。

人生を振り返るとき、いろんな間違いや、あのときこうしていれば何か違ったのだろうか、と感じる場面がいくつもあることでしょう。

でも、その間違いがなかったり、なにかひとつでも人生の選択が違えば、今の自分はない。

今の自分がなければ、自分にとってかけがえのない人との大切な思い出も、なかったかもしれません。

そう考えると、人生におけるどんな選択も、明らかに間違いであったと思われることでさえ、

なにひとつ後悔する必要はないのかもしれません。

とても素敵な考え方ではないでしょうか。

ちなみにドイツ語の歌ではないですが、私たち姉妹が好きなアメリカの歌手、Justin Timberlakeの「Mirrors」という曲のMVも、老夫婦の物語です。

こちらは、おばあさんのほうが独り残され、遺品の整理をしていますが、

決して完璧ではない2人の過去を振り返りつつ、

見ているこちらは2人の愛の確かさ、深さをを感じられます。

人生を振り返るとき、過去の間違いさえも全てひっくるめて

「後悔していない」と言える生き方をしようと思わせてくれる、そんな名曲たちです。

5、Leichtes Gepäck

Eines Tages fällt dir auf
Dass du 99% nicht brauchst
Du nimmst all den Ballast
Und schmeißt ihn weg
Denn es reist sich besser
Mit leichtem Gepäck

”Leichtes Gepäck” von Silbermond


ある日、君は気づく

99%のものは必要ないってことに

君はすべての重荷を手に取り

そしてそれを投げ捨てる

だって旅をするなら荷物は軽いほうがいい


これまたすごくいい曲です。

一度聞いたら忘れられないようなキャッチーさがあり、

Stefanieの優しくも芯のある声とすごく合っています。

歌詞は、いわゆるミニマリストを連想させるようなもの。

もともとお掃除大好きドイツ人ということもあってかミニマリストの方も多いようですし、

片付け術で人気のこんまりさんはドイツでもかなり有名のようです。

ただ、本当に物質的な意味だけではなく、

もっと人生のいろんなしがらみから解放されて生きていくことを歌っているような気もします。

必要以上にあふれた物。

生きていく中でいつのまにか自分自身で溜め込みすぎた、さまざまなモノ。

そのなかから、「本当に大切なもの」を見極めて、残りは捨て去ってしまえばいい。

そして、その本当に大切なものだけを大事に胸に抱えて、人生という旅を行く。

物でもなんでも、あまり1人で抱えすぎると視野が狭くなってしまい、

生きるのが辛くなってしまうときがあるかもしれません。

そんなときは一度、本当に大切なものを残して、

それ以外はすべて捨て去ってみるのもいいのかもしれません。

そのほうが、もっと自由に、遠くまで旅することができるのですから。

Silbermondのオフィシャルサイト

以上、ドイツ語学習にぴったりなSilbermondの5つの曲をしましたが、

ロックバンドらしい弾けるようなものから、じんわりと心に滲みる美しいものまで、

ほかにも素晴らしい曲が本当にいーっぱいあります!

本当は全てご紹介したいくらいですが、そうなると時間がいくらあっても足りないので…

先にご紹介した5曲でまずはSilnermondの魅力に取り憑かれていただき(笑)、

あとはYou TubeのオフィシャルページからオフィシャルMVをどんどんご視聴いただいたり、

Amazon MusicやApple Musicなどの音楽サブスクをご利用の方はそれで全アルバムを制覇していただければと思います!

お気に入りの曲をいっぱい見つけていただき、ドイツ語学習に是非お役立てください。

ちなみにSilbermondはSNS等インターネットでのファンとの交流も盛んとのことで、SNSでのイベントも豊富なので、是非チェックしてみてくださいね♪

Silbermondのオフィシャルサイト

→ https://www.silbermond.de/

Instagramのオフィシャルページ

→ https://www.instagram.com/silbermond/

You Tubeでのオフィシャルページ

→ https://www.youtube.com/user/silbermondband

今回ご紹介したSilbermondの楽曲のように、ドイツにはクラシック以外にも素敵な曲がたくさんあるので、また別の機会にご紹介します♪

クラシックはもちろん最高ですが、ロック&ポップスなどの現代音楽も実はとーっても魅力的なドイツの音楽!

この機会に是非触れていただけると嬉しいです:)