「本場ドイツのビアフェス」をここニュルンベルクで初体験した(しかしビールは飲んでない)無鉄砲姉妹は、腹ごなしもかねて、「ある場所」へと向かった。
それはニュルンベルクの観光名所のひとつとして数えられる場所なのだが、旧市街地の少しはずれに位置するため、まだ一度も行ってなかったのだ。
その名も「ケッテンシュテーク(Kettensteg)」!! 直訳すると、鎖の小橋(歩道橋)だ!!
1824年に架けられたこの鎖橋、上の銘板には「ドイツで最古の」とあるが、Wikipediaによるとヨーロッパ大陸に現存する最古の鉄鎖橋とのこと!
この橋の設計者であるコンラート・ゲオルグ・クップラー(Conrad Georg Kuppler)はニュルンベルクとフュルト間のドイツ最初の鉄道建設にも関与していた人物らしい。
全長は68m。ニュルンベルク旧市街地の真ん中を流れるペグニッツ川に架けられた橋のひとつであり、このすぐそばにはニュルンベルク最古の橋である「マックス橋」や、「ヘンカーシュテーク(死刑執行人の小橋)」も架かっている。
(このふたつの橋については次回更新分でご紹介します!)
さて、その「ヨーロッパ大陸最古の鉄鎖橋」の外観はというと……!
ぐわああっ……めちゃくちゃいい……!!
すごく好きだ、この感じっ……!!!!
なんだろう、ヨーロッパ中世の街並みの中に、ちょっと近代的なこの鉄の質感……!
このコントラストがまた私たちの変な中二病心をくすぐってくれちゃうのである。ニュルンベルク、どうしてこうも私たち姉妹のおかしなツボを的確についてくるのやら。
よくわからないハイテンションのまま、いざ橋の上へ!
橋って、渡るだけでものすごーくわくわくしませんか?
特に水の上に架かっている橋って空気がとてもひんやりしていて、吹き抜ける風も他の場所より冷たくて。
あと、吊り橋ということもあって、歩くと少し揺れるその感覚もすごく楽しい……!!
そんなわけで、橋を渡るだけなのに無駄に興奮している変な観光客と化する無鉄砲姉妹。
さて。橋の真ん中に来たところで右(町の中心部)のほうを向くと……
ああ……やっぱりニュルンベルクって本当に美しい。
聖ローレンツ教会の尖塔も、綺麗に見える。
そして目の前に見えてる橋が、ニュルンベルク最古のマックス橋(Maxbrücke)だ。
ここで、今度は逆側を向いてみる。
こちらはまた違った趣があるなあ……。そして、向こうの橋のさらに先から吹き抜けてくる風がすごく気持ちいい。
そのまましばらく橋の上からの景色と風を堪能し、そして反対側に降りる。
と、そこには「ケッテンシュテーク」の名を冠したレストランが。
可愛いなあ。入って食べたくなるが、お腹にはまださっき食べたばかりのチューリンガーソーセージが存在感を主張してくるので、いつか入ってみたいなあという思いだけ残して、その場を後にした無鉄砲姉妹だった。
なお、これは秋のある日に撮影した、マックス橋から見たケッテンシュテークの眺め。息をのむほど美しかった……。