ニュルンベルク 到着! そして物語は始まる!?
ミュンヘン中央駅を出発した2人はその1時間後、ぼーっと車窓を見ていた。
「嗚呼、これが世界の車窓か」と。
はじめにGETした席は並んで座れなかったが、ありがたいことにコスモの隣の人が席を移動してくれたので、2人で並んで座れることになった。
隣が知らない人だと、やはり少し緊張するが、2人で並ぶとどうも気が抜ける。
すぐにいつものお出かけくらいの気分になってしまう。
しかしここは外国だ。
しかも、今はお出かけに来ているんじゃない。
これは我々の大いなる挑戦の旅なのだー!!!!
・・・
なんて自分を奮い立たせようと試みるも、そんなことはこののどかな田園風景が続く車窓をみていると、ふーっと忘れてしまうのだった。
それにしても、ミュンヘンの街中自体がそうだったとはいえ、高層ビルってものが本当にない。
高い建物なんて、本当に教会くらいのもんだ。
そうすると、こんなにも空が広ーく見えるんだな、と。
日本にも、地域によってはこういうところもまだまだ残っているんだろうけど…
でも高層ビルの立ち並ぶ日本の都市部では、見ることができなくなった貴重な景色だ。
私たち姉妹は国内旅行にもほとんど行ったことがないので、ドイツの、このどこまでも続く田園風景というのはとても新鮮で、美しく思えた。
やはり、これくらい空が広くて緑にあふれていると本当に気持ちがいい。。。
そんなふうにぼーっと車窓を眺めたり、持ってきた本を読んだりしているうちに、本当にあっという間に時間は過ぎ、
少しずつ、なにやら大きめの街が見えてきた・・・!!
そうして2人のテンションが上がっているうちに、
ニュルンベルク中央駅に到着したのだった!!!!!
外に出て、深呼吸。
ああ、ここがニュルンベルクなのか!!!!!
晴れやかな空を見上げながら、気持ちも高ぶる。
通り過ぎるたくさんの人々。
ああ、この人たちは、この街で生活しているんだな。
そして今日から1年間、私たちもこの街で生活することになるんだ。
これから、いったいどんな毎日がこの街で待っているんだろう?
・・・不思議な、でも期待に満ちた気持ちで、私たちはプラットホームに立っていた。
とはいえ!これ以上、じっとはしていられない!
余裕を持って伝えたとはいえ、私たちには「約束の時間」が迫っているのだ。
大きな荷物を一生懸命引きながら、私たちはニュルンベルク中央駅の正面玄関を目指すのだった。
そこに、これから3ヶ月の間お世話になるある人物が待っているのだ。