カイザーブルクにあるジンヴェル塔に登ってニュルンベルクの街を一望したあとは、いよいよカイザーブルクのなかへ!
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可愛いからくりがお出迎え!
城のなかはミュージアムになっており、最初に購入したチケットを見せれば入場できる。
なかにはいってみると、なにやら楽しげなメロディーが聞こえてきた。
その音のするほうを見ると、こんな可愛いからくりを発見!
いやー、無駄に可愛い。そのせいで、4分間もぼーっと見てしまった。
しかも思い出にと思って上の動画も撮ったので、計8分以上もこれを見つめていた。実に変な観光客である。
ようやく奥へ進むと、こんな雰囲気のありすぎる扉が。
ここを通り抜けると・・・
二重礼拝堂(Doppelkapelle)
これまた雰囲気のありすぎる礼拝堂が眼前に現れる。
これは二重礼拝堂(Doppelkapelle)と呼ばれるもので、ドイツの旧フランク王領に多く見られる独特な様式とのこと。
礼拝堂が上下二層になり、通常大きな吹き抜けが設けられているのが特徴だそうだ。
実際にこの 二重礼拝堂も──
上の階から見下ろすと、こんな感じの吹き抜けになっている。
なお、この礼拝堂がこの城の最古の部分であり、なんと1200年ごろ作られたものだという。
荘重な雰囲気のなかに恒久の時の流れとその静謐を感じさせる神秘的な空間だ。
なお、中央のキリスト像は約850年前に作られたものらしい。
あと、どこだったか忘れてしまったが、これまた味のある天井を発見。一部剝がれている感じがまた歴史を感じさせてとてもいい。
さて、この 二重礼拝堂を抜けると、ミュージアムらしい展示品ゾーンに突入。
常設展示の美しき金細工作品
常設展示場に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、この美しい金細工の置物。
これは、現在はアムステルダム国立美術館にオリジナルがある 「Merkel’scher Tafelaufsatz 」という作品のレプリカで、とにかく繊細で美しい造形がひときわ目を引く。
金細工で有名だったニュルンベルクにおける金細工作品のひとつの最高峰なのだろう。
近くで見るとよくわかるが、この土台と上部の草の部分の表現など、秀逸だ。本物の草にしか見えない・・・。
カール4世と帝国財宝(レガリア)のレプリカも
第36回無鉄砲日記で取り上げたフラウエン教会のからくり時計の中央に鎮座していたあの神聖ローマ帝国皇帝カール4世の像があるのも、この展示場内。
神聖ローマ帝国の帝国財宝(レガリア)のレプリカ も展示されている。
左端は「ロンギヌスの槍(Die Heilige Lanz)」のレプリカ。ゴルゴダの丘で磔刑にかけられたイエスの生死を確かめるため、右脇腹の下から左肩口にかけてローマ兵ロンギヌスによって突き上げられた槍の穂先とされているものだ。
中央の杖は「セプター(Zepter)」のレプリカで王笏とも呼ばれ、君主が持つ象徴的かつ装飾的な杖である。
そして右端の十字架が上についた球体は帝国宝珠( Reichsapfel )と呼ばれるもののレプリカ。世界(球体)に対するキリスト(十字架)の支配権を象徴し、キリスト教の権威の象徴として、硬貨、図像学、レガリアとして使われている。
やけに真面目に解説してしまった。中二病を持病にもつ我々(とくにコスモ)にとって、「レガリア」とかいう存在はツボなのである。
ほかにも魅力いっぱいの常設展示!
天上に双頭の鷲が描かれているところもあった。鷲が大好きなコスモはそれだけでテンションが上がるが、この双頭の鷲はニュルンベルクが帝国都市であることの象徴でもあるので、さらにテンションアップだ!
ニュルンベルク旧市街地の立体地図も発見!中世都市らしく街全体がしっかりと城壁に囲まれ、町の中央にはペグニッツ(Pegnitz)川が流れて、街全体を南北に分けているのがよくわかる。
ほかにも・・・
こんな感じでいろんな展示品たちが並んでいる。
私たちはあまり写真に撮っていないが、上の剣のような武器や甲冑の展示はそれこそ山ほどあったので、興味のある方はぜひ実際に行って、堪能してただきたい。
こうしてカイザーブルク内のミュージアム見学を終えた無鉄砲姉妹。
さすがニュルンベルクのシンボルであるカイザーブルク。深い井戸に、ジンヴェル塔に城内ミュージアムと、見どころ満載の充実した観光スポットだった。
そして次はいよいよ、我らが敬愛するアルブレヒト・デューラーの家を見学だ!