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ニュルンベルクの宗教改革祭は中世の香り🎵

6月頭にニュルンベルクに来てからずっと、何度も目に入っていたこの赤いポスター。

仮にも宗教改革史を研究していたコスモである。そもそも2017年を選んで渡独したのだって、宗教改革500周年記念イベントへの参加が大きな目的のひとつだったといっても過言ではない。

そんな私たちが、こんなインパクトのあるポスターを見逃すはずがなかったのだ!

Bayerisches Reformationsfest in Nürnberg

なんと! 来る2017年7月1日に!! バイエルン州の宗教改革祭をここニュルンベルクで開催すると!!!

そんなの、参加しないなどという選択肢があるはずがない!!!!

というわけで無鉄砲姉妹、6月の頭にこれを発見して以降、ずっとこの「7月1日」を密かに心待ちにしていたのだが……

──いよいよ、その日がやってきた!!

「12時から、ゼーバルト教会周辺にて」とのことだったので、それはもうわくわくしながら、その時間に旧市街地を訪れてみると……

……えっ、中世にタイムトリップ!?

ってなった。

もう、世界観に合いすぎた人々が、そこら中で待機しているのだ。

どうやら、このあとゼーバルト教会で行われる劇の役者さんたちだったようだが、旧市街地の雰囲気と馴染み過ぎて……普通の現代の服を着ている人たちのほうが、完全に浮いて見えるほどだった。

そうしていよいよ、舞台が開幕!

「Leute, Leute!! (人々よ、人々よ!)」

真ん中の白い服を来た聖職者役のおじさんが、大きな声で何度も聴衆に呼びかける。

もう、めちゃくちゃ雰囲気があって、私たちは客席でテンション上がりまくりである。

そんななか、ふとあることに気づく、無鉄砲姉妹。

この、下の写真の真ん中で赤いクッションみたいなものを掲げているおじさんがいるが……

コスモ「あの人、ギブスに似てない!?」

テン「うん、めっちゃ思った!!」

ギブス、それは、私たち無鉄砲姉妹が大好きなアメリカドラマ「NCIS」の主人公である、リロイ・ジェスロ・ギブス(俳優:マーク・ハーモン)である。

ギブスとにかくかっこいい捜査官なのだが、このおじさんがとにかくめちゃくちゃ雰囲気がギブスに似ているのだ!!

NCISとギブスを好きな私たちはここでもまたテンションが上がり、勝手に彼を「ドイツ人のギブス捜査官」と命名──

したのだが、実は後日またギブスにそっくりなドイツ人を見つけることになったので、もしかすると「ドイツ人のギブス捜査官」はニュルンベルクにたくさんいるのかもしれない……(なんとも私たち得な話だ)

劇が終わったあとは、ゼーバルト教会の周辺を散策。

すると、なにやら面白いものを発見。

活版印刷の機械っぽい……!

活版印刷術、それが宗教改革に及ぼした多大なる影響についてはよく知られたところである。

ニュルンベルクは活版印刷術も盛んな地だったので(我らがデューラーも版画家である)、この展示はそうした当時の技術を伝えるためのものなのだろう。

さらに進むと、なにか「シャッ! シャッ!」と軽い音が聞こえる。しかもなんだか、やけに聞き覚えのある音である。

それで音のする方向へと進むと、人だかりができている。なんだろうかと覗いてみると──。

はっ! 木を削ってる……!!

──そして、気づく。この音、「アルプスの少女 ハイジ」のアニメの中で、おじいさんが木を削っていたときの音だ! と。

まったく同じものではないだろうけど、削り方とか音の感じとかもすごく似ていたので、なんだか嬉しくなってしまった。

そうしてしばらくこれを眺めていたわけだが、今度はなにやら歓声と、金属音が激しく鳴り響きだしたので、急いでそっちのほうへ行くと。

戦ってる……⚔!! しかも、片方は二刀流!!

せっかくなので動画も撮り始める。

剣と剣のぶつかる音が、なんとも迫力がある……!!

それに、ちょっとコント的なやり取りもあって、すごく楽しかった……☺

宗教改革500周年のお祭りってことで、参加するまでは少し固い雰囲気になるのかな? とか思っていたわけだけど……

こうして参加してみて、市民も観光客もわくわくしながら楽しめるとっても素敵なお祭りで、大満足の無鉄砲姉妹なのだった。

beide:
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