家主さんに連れられて到着したのは、さらに大きな、そして美しい公園だった。。。
さっきの公園から10分か15分くらいだろうか。さらに進んだところに、謎の石の門が出現。
本当に突然出現し、えっ、なぜこんなところに感が半端ない。
門の上の石の壷も、ミステリアス!異世界への門なのか!?
・・・と、そんな私たちの驚きに気づかぬまま、家主さんたちは当然のように門を通ってその先へ。
私たちも少しドキドキしながら門をくぐって、ついていく。
しばらく、普通の道が続く。
あの門、なんだったんだ・・・?
と不思議に思いつつも、それから数分。
急に公園が出現した!!
おおー!!
家主さんは嬉しそうに説明し始める。
「この公園はHummelsteiner Parkっていってね、とっても珍しい植物がいろいろ生えてるんだよ!本来このあたりでは見られない植物や木も生えてるよ!」
さらに、
「うちの子達はさっきの公園とこの公園でよく遊ばせているんだ。とてもいい公園なんだ!」
と、かなりお気に入りのご様子!
たしかに、いろんな植物な種類の植物が生えている。植物の名前も立て札等に書かれているが、本当に多種多様。
「これは、日本から来た植物らしいよ!」
といわれて見てみるも、知らない植物で、しかも名前もドイツ語でわからん。。。
もう少し植物に詳しければよかったな、と思う無鉄砲姉妹。
「それに、ここにはビアガーデンもあるんだ!すばらしいでしょ!」
かなり低い地声だが、その声のトーンが明らかに上がる。
ほほう!家主さんのお気に入りポイントは、ウエイトがこのビアガーデンにかなりありそうだなぁ笑!
そして奥に進むと・・・
これは・・・
想像以上に綺麗じゃないかー!!
これはもはや公園というよりあれだ、古城だ。古城の庭だ。。。
家からこの距離感でこんな素敵な公園があるなんて・・・なんて贅沢なんだっ!!!!
うらやましいぞ、家主さん!
そしてこの雰囲気ありまくりの建物にはこんな説明が。
ふむふむ。
うん、わからん。
まあ、ぎりぎりこの「フンメルシュタイン城(Schloss Hummelstein)」の歴史が書いてあるのはわかった。
要は、ここがフンメルシュタイン(Hummelstein) の小さなお城のSchulgarten(学校の庭/学校の実習で使われる植物園などを指すらしい)であり、
ニコラウス・フンメル(Nikolaus Hummel)の石の足?(steinernem Fuss…ってなんだ?)を持つ小さな園庭ってことで、Hummelsteinって名前です、みたいなことですな。
(↑結局、「石の足」ってなんなんだ!?)
あとは増改築についてであったり、城の所有者がいろいろ替わったことが書いてある、のかな。。。
おっ!こうして読んでみて今気づいたけど、1855年にKönig Max II.、つまりマクシミリアン2世(Maximilian II.)がこの城を訪れたらしい!
マクシミリアン2世といえば、ドイツを代表する観光地「ノイシュヴァンシュタイン城」を建設し、狂王ともメルヘン王とも呼ばれる世紀のロマンチスト、ルートヴィヒ2世(Ludwig II.)のお父上!!
ドイツの歴史を学ぶものとしては、こういうところにやたら興奮してしまいがちですな。
こういう場所もあったりする。ザ・ヨーロッパの庭園!って感じだ。。。管理がしっかりと行き届いてる!
歴史を感じるような、いうなれば大人の公園、という感じですな。
でも、ちゃんとこういう場所もあるから、子どもたちよ、ご安心を!!
この写真を撮ったときはあまり子どもが遊んでいないけれど、普段はいっぱい子どもがいるよ♪
そしてここが家主さんお気に入りのビアガーデン!
そのときは写真を撮りわすれたので、後日(しかもビアガーデン閉まってるとき笑)の写真。
閉まってるからもちろん誰もいないけど、開いているときはかなりの人が昼からビールを楽しそうに飲んでいる。ドイツらしい!
私たち姉妹はお酒が全く飲めないので、家主さんにアップルジュースをおごっていただいて、美味しくいただいた!
そのときに家主さんが持ってきていたひまわりの種も食した。
ひまわりの種、あまりにもそのままの姿で一瞬びびる。
奥さんが殻の割り方を教えてくれて、あ、なんだ、殻を割って食べるのかと一安心。
ほんのり塩味が美味しい。。。
ここでかなりのんびり一休みをして、それから家主さんは言った。
「さあ、次はいよいよAltstadt(旧市街地)だ!」
ちなみにこれは後日、この公園で語学学校の課題をしているときの写真。
もうここ、最高に居心地がいい。
とくにこの赤い寝椅子!!!
ベンチみたいにいくつも置いてあって、自分で簡単に動かせる。
数人のグループで並んで寝転がっていたり、常に日向になるように動かす人も。
もちろんだれでも好きに使えるんだけど、ドイツの気持ちいい気候の中で、風に吹かれながら本を読んだり昼寝したりするのは本当に最高なのだ。
ニュルンベルク初日に家主さんに連れてきてもらったこの公園をすっかり気に入った私たちは、その後、かなりのヘビーユーザーとなって、この公園を憩いの場として愛用したのだった。
あの赤い寝椅子・・・めちゃくちゃ恋しいなあ。。。